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よろず短文置き場。 ジャンル・カプは、カテゴリ・タイトル等から推測して下さい(不親切)。
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2024.05.04Saturday
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彩雲国 ・ 双花
2007.09.07Friday


「……」
「……」


互いに無言のまま見つめ合う。
相手の菫色の瞳は、自分は間違っていない、と雄弁に主張していて。

………分かってはいた。
彼の言動からそんな気はしていた。
この短くはない付き合いの中で、その可能性が高いなんてことは明白だった。

「絳攸…君ねぇ…」


やはり、自分の想い人は途徹もなく"この方面"には鈍くて。
自分の想いは、これっぽっちも伝わっていなかったらしい。


「何だと言うんだ、俺とお前は腐れ縁以外の何物でもないだろう」

先程の一言と共に吐いてしまった溜め息にこちらの呆れを感じ取ったのか、更に剣呑な気配で睨んでくる。

あぁ、そんなに察するのが得意なら、少しくらい私の想いにも気付いてくれ。

言いたくても言えない言葉と、何も気付いていない絳攸の態度に気が遠くなりそうだ。
紅尚書にはばっちり気付かれた上、命の危機すら感じる妨害を受けているというのに。


「君は本当に凄いね…」
「だから何だと」
「あぁ、気にしないで良いよ。今はまだ」
「は?」


そう、今はまだ。
相手が予想以上に手強いことは分かった。
そうと分かれば、いくらでも手の打ち様はある。


「すぐに、分かるようにしてみせるよ」


不思議そうな顔をしている絳攸に笑みかけた瞬間、何処からか殺気を感じたが構いはしない。
その程度で諦められる想いではないのだから。



+++++++

最初なので、取り敢えず基本から押さえてみました(何の)。
ぐるぐるしてる絳攸が非常に書きたい。あと黎深様と絳攸の親子話。


携帯のネタメモ加減が凄まじいので、こっちに移動。
まだまだ続きますネタメモ移動。

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