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鋼 ・ ロイエド
2007.12.25Tuesday
クリスマスなので現パロ祭その3。
教師ロイ×生徒エドワード。





「何故クリスマスは前夜であるイブから祝うか知ってるかい」


人気の無い、古い蔵書ばかりが並ぶ図書室の一角。
そこで床に座り壁に凭れたまま読書に勤しんでいたエドワードの思考に割り込むように、突然その声はかけられた。

視線を上げることはしない。
そんなことをせずとも、声の主が誰かなんて分かりきっている。

「ユダヤ暦を基とする教会歴では―」
「…いや、良い」

さっさと退散願おうと事務的に答えようとしたら、溜め息混じりに遮られる。
それを受けて、エドワードも一つ溜め息を吐き、ようやく紙面に落としたままだった視線を上げた。
そこには、予想通りの人物が予想通りの表情でいた。

「全く…ここは私が披露した知識に、君が"凄ーい"と私への評価を高めるところだろう」

優秀な生徒を持って私は幸せだな、とロイは大して困ってもなさそうに言う。
さら、と黒髪をかき上げる仕種は大人の男としての魅力に溢れていて、女生徒達に溜め息を吐かせるのに充分だったが、それすらも今のエドワードにとっては神経を逆撫でるものでしかなかった。

「そりゃ悪うございました。そういう反応をお望みなら、別の人を当たってくれませんかねぇ」
「それでは意味が無い。君に評価を上げて欲しいというのに」
「どうだか」

そのつっけんどんな態度の中に僅かな拗ねを感じ取ってロイは笑う。
全くそんな素振りは見せず、甘い雰囲気になることなど無いと言っても過言では無いエドワードだが、どうやら自分は愛されてない訳ではないらしい。
そっと目の前の小さな身体を抱き込めば、抵抗は無く。

「……最近、構ってやれなくてすまなかったね」
「………別に」
「今日はその分、君の側にいよう」

ばーか、と。
その呟きに嬉しさが混じって聞こえたのは、恐らく気の所為ではない。



+++++++

教師である必要も学パロである必要もクリスマスである必要もないようなネタ。
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