よろず短文置き場。
ジャンル・カプは、カテゴリ・タイトル等から推測して下さい(不親切)。
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2026.05.31Sunday
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T&B ・ 兎→虎←兎
2011.09.19Monday
*にょバニちゃんが増えた話の続き
部屋全体に、気まずい空気が流れていた。いや、実際のところ、気まずいと感じているのは俺だけで、残りの二人は険悪な空気を醸し出しているのだけれど。
何故か男の方のバニーは俺を背後からしっかり抱き締めているし、女の方のバニーはその細い腕や手からは信じられないような力でがっしりと俺の両手を掴んでいる。そんな二人の背景は、ブルーローズも真っ青な豪雪地帯ブリザード。柔らかな太陽光を蹴散らすような冷たい空気をお互いぶつけ合っている。
背筋が凍るような状況で訳も分からず板挟みになっている俺としては早く打開策を見つけたいのだが、今までの経験上、ここは大人しくしているのが吉だ。少なくとも、男のバニーに関しては。
「……お前は、何者なんだ。どうして虎徹さんのシャツを着ている!?」
…………えっと、さ。
現状の打破、それが無理ならせめて状況の把握をしたい俺としては、男のバニーが口を開いたことは有り難い。でもさ、バニーちゃん。気にするところ違うよな? いや、正直な話、俺もそれ気になってたけど。突っ込みたかったけど。
そう、今の俺と男のバニーは、まぁ何と言うか、昨夕の名残で下着一枚にシーツを被っているだけの姿な訳で。そして女のバニーは、恐らく脱ぎ捨ててあったであろう俺のシャツ一枚のみを羽織った姿なのだ。……何なんだ、この状況。
男のバニーの鋭い口調の問いに答えて、女のバニーもようやく口を開く。
「そんなの、虎徹さんの服の方が良いからに決まってるでしょう? 虎徹さんの香りに包まれると、安心出来ますから」
ただし、理解不能な言葉を、問い掛けた男のバニーを無視する形で、綺麗な笑顔を俺に向けながら。
……どちらかと言えば、前半の問いに答えて欲しかった、と思うのは贅沢なのだろうか。あぁ、でも聞かなくても何となく分かった。理由はさっぱり分からないけど、この女は間違いなくバニーだ。この全くついていけない理論展開の仕方がそっくりだ。
一人でも手に余ってるのに、二人に増えるとか勘弁してくれ。そんな思いを抱えながら自分の斜め上にある男のバニーの顔を窺うと"それは理解出来るが許せない、今すぐシャツを返せ"と書いてある。俺には、そんなこいつら二人は全く理解出来ない。
………こんなときの為の夢オチだろうと自分で自分の頬を抓ってみるが、痛いだけで何も変わりはしなかった。
+++++++
ごめんなさい……!
部屋全体に、気まずい空気が流れていた。いや、実際のところ、気まずいと感じているのは俺だけで、残りの二人は険悪な空気を醸し出しているのだけれど。
何故か男の方のバニーは俺を背後からしっかり抱き締めているし、女の方のバニーはその細い腕や手からは信じられないような力でがっしりと俺の両手を掴んでいる。そんな二人の背景は、ブルーローズも真っ青な豪雪地帯ブリザード。柔らかな太陽光を蹴散らすような冷たい空気をお互いぶつけ合っている。
背筋が凍るような状況で訳も分からず板挟みになっている俺としては早く打開策を見つけたいのだが、今までの経験上、ここは大人しくしているのが吉だ。少なくとも、男のバニーに関しては。
「……お前は、何者なんだ。どうして虎徹さんのシャツを着ている!?」
…………えっと、さ。
現状の打破、それが無理ならせめて状況の把握をしたい俺としては、男のバニーが口を開いたことは有り難い。でもさ、バニーちゃん。気にするところ違うよな? いや、正直な話、俺もそれ気になってたけど。突っ込みたかったけど。
そう、今の俺と男のバニーは、まぁ何と言うか、昨夕の名残で下着一枚にシーツを被っているだけの姿な訳で。そして女のバニーは、恐らく脱ぎ捨ててあったであろう俺のシャツ一枚のみを羽織った姿なのだ。……何なんだ、この状況。
男のバニーの鋭い口調の問いに答えて、女のバニーもようやく口を開く。
「そんなの、虎徹さんの服の方が良いからに決まってるでしょう? 虎徹さんの香りに包まれると、安心出来ますから」
ただし、理解不能な言葉を、問い掛けた男のバニーを無視する形で、綺麗な笑顔を俺に向けながら。
……どちらかと言えば、前半の問いに答えて欲しかった、と思うのは贅沢なのだろうか。あぁ、でも聞かなくても何となく分かった。理由はさっぱり分からないけど、この女は間違いなくバニーだ。この全くついていけない理論展開の仕方がそっくりだ。
一人でも手に余ってるのに、二人に増えるとか勘弁してくれ。そんな思いを抱えながら自分の斜め上にある男のバニーの顔を窺うと"それは理解出来るが許せない、今すぐシャツを返せ"と書いてある。俺には、そんなこいつら二人は全く理解出来ない。
………こんなときの為の夢オチだろうと自分で自分の頬を抓ってみるが、痛いだけで何も変わりはしなかった。
+++++++
ごめんなさい……!
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T&B ・ 兎虎?
2011.09.18Sunday
*会話文のみの短文
「………」
「………」
「……ちゃんと聞いたか、バニー」
「……はい。認めたくは、ないですが」
「だが……これが事実だ」
「そのようですね……いや、でも」
「いい加減にしろ、バニー! 科学的な裏付けもあるんだ、認めろ!!」
「ですが! ……僕は、虎徹さんのことを、思って」
「……分かってる。お前が俺のことを思って言ってくれてるのは分かってるさ。だがな、これだって一つの事実だ」
「……虎徹さん……。僕だって分かってるんです。こんなことを聞かされて、その効果を無視することは出来ません。でも、その弊害も確かに存在するんです。それだってまた一つの事実です」
「バニー……」
「虎徹さん……」
「だから! いい加減に俺にマヨを食わせろ! いっそ飲ませろ! ちゃんとブロッコリーも食うから! 老化予防もするから!!」
「駄目です! あんな高カロリーなもの摂ってメタボになって、あなたのエロい腰が失われたらどうするんですか! 人類の損失です!」
「意味分かんねぇよ! とにかく俺はマヨの禁断症状だ摂取させろ!!」
「だから駄目ですってば!!」
+++++++
某番組でブロッコリー+マヨ→老化予防効果とか紹介していたもので、つい。
オチなんてものはないよ!
「………」
「………」
「……ちゃんと聞いたか、バニー」
「……はい。認めたくは、ないですが」
「だが……これが事実だ」
「そのようですね……いや、でも」
「いい加減にしろ、バニー! 科学的な裏付けもあるんだ、認めろ!!」
「ですが! ……僕は、虎徹さんのことを、思って」
「……分かってる。お前が俺のことを思って言ってくれてるのは分かってるさ。だがな、これだって一つの事実だ」
「……虎徹さん……。僕だって分かってるんです。こんなことを聞かされて、その効果を無視することは出来ません。でも、その弊害も確かに存在するんです。それだってまた一つの事実です」
「バニー……」
「虎徹さん……」
「だから! いい加減に俺にマヨを食わせろ! いっそ飲ませろ! ちゃんとブロッコリーも食うから! 老化予防もするから!!」
「駄目です! あんな高カロリーなもの摂ってメタボになって、あなたのエロい腰が失われたらどうするんですか! 人類の損失です!」
「意味分かんねぇよ! とにかく俺はマヨの禁断症状だ摂取させろ!!」
「だから駄目ですってば!!」
+++++++
某番組でブロッコリー+マヨ→老化予防効果とか紹介していたもので、つい。
オチなんてものはないよ!
T&B ・ 兎虎……?
2011.09.18Sunday
・朝起きたら、にょバニちゃんが増えていました
・残念なハンサム→苦労人おじさん←残念な美女
・バニーちゃん同士は仲が悪いよ!
そんな話です。
ついカッとなってやった。後悔はしていない!
→いく?
(→つづき)
T&B ・ 兎虎
2011.09.09Friday
カシャカシャという連続音と光の洪水。既に慣れてしまったそれらに、バーナビーは完璧な作り笑顔を向ける。小さな感嘆の息の後に続けられた、カメラマンのお疲れ様の一言で現場の空気が柔らかく緩んだ。
撮影のセットから下りると、すかさず若い女性スタッフがタオルとミネラルウォーターのボトルを手に駆け寄って来る。頬を染めている彼女に営業用と揶揄される笑顔で対応し、礼を言ってそれらを受け取った。
彼女はもう少しバーナビーと言葉を交わしたいのだろうが、他のスタッフに呼ばれればそういう訳にもいかない。名残惜しそうに背を向けた彼女を見送りながら、心の内では彼女を呼んだスタッフに感謝する。グラビア撮影の仕事も続けていく以上、カメラマンだけでなく、周囲のスタッフ達との関係を円滑にしておくことが重要なのは分かっている。だが、自身の想い人である虎徹以外にかけなければならない時間は、短ければ短い程良い、というのがバーナビーの偽らざる本心だった。
広くはないスタジオ内に視線を巡らせると、隅に設けられたソファーにその姿はあった。先に撮影が終わってしまって暇を持て余していたのだろう、その表情はどことなく不機嫌そうだ。そんな虎徹を見て、バーナビーの表情は思わず綻んだ。撮影用でも営業用でもない、自然な心からの笑顔を浮かべながら彼の元へ歩み寄る。
「お待たせしました。もう帰れますよ、虎徹さん」
「……………おう」
返された低い声に、おやと思う。確かにかなりの時間待たせてしまったが、それはいつものことだ。虎徹ももう諦めていて、撮影の仕事は嫌だとか減らしてほしいとか愚痴ることはあれど、ここまで機嫌を損ねることは最近はなくなっていたというのに。
そんなバーナビーの疑問を感じ取ったのだろう、言いにくそうに口ごもりながらも虎徹は言葉を発する。
「……なんで、そんな肌蹴てるんだよ」
ぽつりと、小さな声だったが確かに聞こえた。言われた意味を反芻しながら、今の自分の姿を思い出す。浴衣、といったか。今回の衣装は、着慣れないバーナビーにしてみれば、薄布一枚という酷く頼りないものに思えた。だが虎徹の故郷の民族衣装だと聞けば、その評価もひっくり返る。実際、虎徹が用意された衣装を着てみせたとき、この浴衣という服は彼の細身の身体に驚くほど似合っていた。そう素直に褒めれば、照れたような笑顔で、お前もな、と返してくれた。
→
撮影のセットから下りると、すかさず若い女性スタッフがタオルとミネラルウォーターのボトルを手に駆け寄って来る。頬を染めている彼女に営業用と揶揄される笑顔で対応し、礼を言ってそれらを受け取った。
彼女はもう少しバーナビーと言葉を交わしたいのだろうが、他のスタッフに呼ばれればそういう訳にもいかない。名残惜しそうに背を向けた彼女を見送りながら、心の内では彼女を呼んだスタッフに感謝する。グラビア撮影の仕事も続けていく以上、カメラマンだけでなく、周囲のスタッフ達との関係を円滑にしておくことが重要なのは分かっている。だが、自身の想い人である虎徹以外にかけなければならない時間は、短ければ短い程良い、というのがバーナビーの偽らざる本心だった。
広くはないスタジオ内に視線を巡らせると、隅に設けられたソファーにその姿はあった。先に撮影が終わってしまって暇を持て余していたのだろう、その表情はどことなく不機嫌そうだ。そんな虎徹を見て、バーナビーの表情は思わず綻んだ。撮影用でも営業用でもない、自然な心からの笑顔を浮かべながら彼の元へ歩み寄る。
「お待たせしました。もう帰れますよ、虎徹さん」
「……………おう」
返された低い声に、おやと思う。確かにかなりの時間待たせてしまったが、それはいつものことだ。虎徹ももう諦めていて、撮影の仕事は嫌だとか減らしてほしいとか愚痴ることはあれど、ここまで機嫌を損ねることは最近はなくなっていたというのに。
そんなバーナビーの疑問を感じ取ったのだろう、言いにくそうに口ごもりながらも虎徹は言葉を発する。
「……なんで、そんな肌蹴てるんだよ」
ぽつりと、小さな声だったが確かに聞こえた。言われた意味を反芻しながら、今の自分の姿を思い出す。浴衣、といったか。今回の衣装は、着慣れないバーナビーにしてみれば、薄布一枚という酷く頼りないものに思えた。だが虎徹の故郷の民族衣装だと聞けば、その評価もひっくり返る。実際、虎徹が用意された衣装を着てみせたとき、この浴衣という服は彼の細身の身体に驚くほど似合っていた。そう素直に褒めれば、照れたような笑顔で、お前もな、と返してくれた。
→
(→つづき)
T&B ・ 兎虎
2011.08.21Sunday
ぎゅ。
そんな可愛らしい擬音が似合いそうな様子で、僕の後ろから虎徹さんが抱き着いてきた。場所は僕の家のリビング、その中央の段差部分に座らされた僕を、僕より一段高い床に座った虎徹さんが抱き締めている。現在の二人は、虎徹さんの細い足の間に僕の体が収まっている状態。僕の腰に、そのすらりとした腕が回されている。当の虎徹さんの機嫌は何故か上々。
そんなよく分からない状況に、僕は心の内で首を傾げた。
虎徹さんは、酔っているときは別として、あまり僕と触れ合いたがらない。この表現は語弊があるかもしれないが、今のようにお互いくっついているよりは、少し離れた距離で存在を感じるくらいを好む。もっとも、それは『くっつく=僕が良からぬことに及ぶ』と散々経験させたからではあるが。
それはさておき、素面の彼がこんな行動に出ることは珍しい。今朝出社してから今までずっと時間を共にしてきたが、ここまで上機嫌になるようなことはあっただろうか。思い当たらない。
虎徹さんから触れてきてくれるなんて状況に僕が不満を抱く訳はなく、本当はその理由なんてどうでもいい。だが、僕の希望としては、どちらかといえば逆の立場でお願いしたい。僕の方が虎徹さんを抱き締めたいのだ。なのに態勢を入れ替えようとするとやんわり拒否されるとなれば、その理由を気にしない訳にはいかない。
「今日は機嫌が良いですね。どうしたんですか」
「ん? まあな、なんたって今日はバニーちゃんの日だからな」
思いもかけない答えに、僕は目を丸くした。僕の日、とはどういう意味だ。
相変わらず機嫌が良いままの虎徹さんは、嬉しそうに説明を始める。
「語呂合わせってやつだよ。日本語だと、8月21日は『バニー』って読めんの」
そういうものなのか。よく分からないなりに納得しようとした途端、虎徹さんは爆弾を落とす。
「だから、バニーちゃんを目一杯甘やかしてやろうと思って」
「………………は?」
あぁ駄目だ。ついに耐え切れず間抜けな声を上げてしまった。
甘やかす? あなたが? 僕、を?
疑問符だらけの僕に、少し困ったような顔で虎徹さんか笑う。
「いや、だってよ、誕生日のときは失敗しちまったしさ」
「あぁ……確かにあのときは散々でしたね。変な演技してるわ、本物の強盗犯に遭うわ……極めつけは、ポイントのプレゼントでしたか」
「だから悪かったって。……まぁその分、今日甘やかしてやろうってだけだ」
→
そんな可愛らしい擬音が似合いそうな様子で、僕の後ろから虎徹さんが抱き着いてきた。場所は僕の家のリビング、その中央の段差部分に座らされた僕を、僕より一段高い床に座った虎徹さんが抱き締めている。現在の二人は、虎徹さんの細い足の間に僕の体が収まっている状態。僕の腰に、そのすらりとした腕が回されている。当の虎徹さんの機嫌は何故か上々。
そんなよく分からない状況に、僕は心の内で首を傾げた。
虎徹さんは、酔っているときは別として、あまり僕と触れ合いたがらない。この表現は語弊があるかもしれないが、今のようにお互いくっついているよりは、少し離れた距離で存在を感じるくらいを好む。もっとも、それは『くっつく=僕が良からぬことに及ぶ』と散々経験させたからではあるが。
それはさておき、素面の彼がこんな行動に出ることは珍しい。今朝出社してから今までずっと時間を共にしてきたが、ここまで上機嫌になるようなことはあっただろうか。思い当たらない。
虎徹さんから触れてきてくれるなんて状況に僕が不満を抱く訳はなく、本当はその理由なんてどうでもいい。だが、僕の希望としては、どちらかといえば逆の立場でお願いしたい。僕の方が虎徹さんを抱き締めたいのだ。なのに態勢を入れ替えようとするとやんわり拒否されるとなれば、その理由を気にしない訳にはいかない。
「今日は機嫌が良いですね。どうしたんですか」
「ん? まあな、なんたって今日はバニーちゃんの日だからな」
思いもかけない答えに、僕は目を丸くした。僕の日、とはどういう意味だ。
相変わらず機嫌が良いままの虎徹さんは、嬉しそうに説明を始める。
「語呂合わせってやつだよ。日本語だと、8月21日は『バニー』って読めんの」
そういうものなのか。よく分からないなりに納得しようとした途端、虎徹さんは爆弾を落とす。
「だから、バニーちゃんを目一杯甘やかしてやろうと思って」
「………………は?」
あぁ駄目だ。ついに耐え切れず間抜けな声を上げてしまった。
甘やかす? あなたが? 僕、を?
疑問符だらけの僕に、少し困ったような顔で虎徹さんか笑う。
「いや、だってよ、誕生日のときは失敗しちまったしさ」
「あぁ……確かにあのときは散々でしたね。変な演技してるわ、本物の強盗犯に遭うわ……極めつけは、ポイントのプレゼントでしたか」
「だから悪かったって。……まぁその分、今日甘やかしてやろうってだけだ」
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