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よろず短文置き場。 ジャンル・カプは、カテゴリ・タイトル等から推測して下さい(不親切)。
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2026.06.01Monday
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お題メモ
2009.03.13Friday
アミダ結果の紙をなくしても大丈夫なようにメモ。


・復活/獄ハル/花粉症
・復活/山ヒバ/女体化
・アビス/ガイルク/朝食を一緒に食べる話
・復活/デノヒバ/猫が可愛い話
・ボカロ/リンレン/フェチ話


2つめの難しさが異常ですどうしよう。


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鋼 ・ ロイエド
2009.02.28Saturday

小さな音を立てて、エドワードは部屋に侵入する。照明もなく闇に沈んでいる筈のその部屋は、白い壁に囲まれている所為か、何処か明るい。
部屋の隅、窓に添うようにして誂ているベッドの上に人影を認めて、静かに歩み寄った。

目的の人物は、そこで静かに眠っていた。
命に別状はないと既に聞かされてはいたが、その寝息が穏やかでしっかりしたものであることを確認してようやく安堵の息を吐く。それ程までに彼が――ロイが巻き込まれた爆発は大きいものだった。
その激しさを物語るように、見慣れた端正な顔の、左頬全てを覆うようにガーゼが当てられている。その他にも小さな傷が数多くあることに気付いて、エドワードは表情を歪めた。

……本来なら、これはエドワードが負う傷だったのだ。


ロイも彼の部下達も隠していたが、爆発を起こしたテロリスト達が当初狙っていたのは、鋼の錬金術師だった。そこにどんな意図があったのかまではエドワードは知らない。
だがエドワードは自身の知らないところでロイに庇われ、その所為で彼が怪我を負ったことは事実だった。


「……ばか、じゃねぇの」


搾り出すような声で呻く。事の顛末を知ったとき、エドワードの身体は恐怖で凍り付いた。守られた嬉しさなどよりも、何も知らない内に自分の所為でロイを失うかもしれない怖さに襲われた。

やめて欲しかった。そんなことをしないで欲しかった。
錬金術師である自分は一般軍人と同等以上に戦えるのだから、そう扱って欲しかった。彼を一人で苦しませるくらいなら、一緒に怪我をして笑い合いたかった。
……ロイが、それを許さないことも分かっていたけれど。


いつの間にか零れ出していた涙は、堰を切ったように止まらない。ぽたりぽたりと床を濡らしていく。
例えロイの行動がエドワードを気遣ってのものだとしても、エドワードにはそれを優しさや愛情だとは認めることは出来ない。
失う恐怖に怯えたまま、ただ静かに泣き続けた。



(どうせなら、一緒に傷付かせて)






僕が傷つくからって本当のこと言わないで、君はずっと傷ついてるんだろう






+++++++

いちゃらぶが書きたい筈なのに、何でかこんな薄暗い話に。



title by 確かに恋だった

アビス ・ ルク逆行パロ続き
2009.02.24Tuesday

光の中で、身体が軽くなったかのような感覚の後にゆっくりと目を開ければ、そこはもうユリアシティの一角ではなく、陽光降り注ぐ外殻大地だった。
アラミス湧水洞。現時点で、唯一魔界と外殻大地が繋がる場所。
記憶の中の過去とは違い、たった一人でその場所に立ったルークは、太陽の眩しさに目を細めた。


結局、ルークはティアに何も話すことは出来なかった。己の状況も、世界の危機も。
言えば彼女を兄との戦いの最前線に立たせることになってしまう。
表にはあまり出さなかったが、確かに苦悩していた彼女の姿をルークは憶えている。拒絶される可能性に対する恐怖も勿論あったが、彼女を案じる気持ちもまた嘘ではなかった。

外殻大地を降下させるにはユリアの血縁者であるティアの協力が不可欠なのだが、そのことは追々考えようと決め、ルークは一人でユリアロードを通った。


まずは囚われているイオンとナタリアの救出だろうか。いや、それはジェイド達に任せて、自分は戦争回避のためにバチカルへ向かうべきだろうか。

魔物の気配を警戒して歩を進めながらも、最善を求めて思考する。誰も答えなど教えてはくれないし、知恵を借りることすら出来ない。自分で考え、最善を選び取らねばならない。
自分の選択が世界を左右する、その重責を抱えながらも歩みを止めないルークの意識の底が、魔物ではない、よく見知った気配を察知した。知らず、翡翠の瞳が涙に揺らめく。
あぁ、そうだ。アラミス湧水洞、ここは―――


「遅かったな、待ちくたびれたぜ」


耳に馴染んだ声に、ルークは反射的に顔を上げた。あの最後の日、光の中で音素に還りながら、会いたいと願った彼が目の前にいる。


「………ガ、イ…」


震える、声。
会いたかった、会いたかった、会いたかった!!
そう叫び出したいのをどうにか堪える。"この"ガイは"あの"ガイではないのだ。

それでもあふれ出す感情は止まらない。
それ程にルークはガイに会いたかったのだ。その笑顔を見たかったのだ―――


(ガ、イの、えが…お?)


そのフレーズに、浮かれていた心に冷水を浴びせられたような気がした。
あんなにも望んだ彼の笑顔が此処にある。だが、その屈託のない笑顔に重なるのは、ルークが最後に見た彼の表情。

己の無力さを嘆き、自身を襲う痛みに耐えている、泣いているかのような――笑顔。






BASARA ・ 親就
2009.02.13Friday

ちらりちらりと向けられる視線を感じて元親が振り向けば、そこにあるのは変わらず凛と伸びた背中だった。
ただ黙々と政務を全うしているかのような元就の姿に笑いが込み上げて来るのを、どうにか胸の内だけでやり過ごす。つい先程まで、筆が紙の上を滑る微かな音が途切れていたことに気付かないとでも思っているのだろうか。

(……いや、分かってる、か)

分かっていても振り向けないのだ。恐らくは、出迎えのときの冷たい問答を気に病んでいるに違いない。
それを思えば、背中を向けられたままのつれない姿も、元親にとっては愛しくて堪らない。

多少邪険に扱われた程度で、今更元親が元就を嫌悪する訳がない。
それは元就も知っているのに、こうして不安がってみせるその姿が。素直になれず意地を張ってしまうその態度が。
それは元就が元親のことを考えてしまうからだと知っているから、それら全ては元親にとって愛しいものなのだ。

(あぁ、でも、そろそろ)

そう、その背中も愛しいが、やはり顔が見たい。それが偽らざる元親の本心で、恐らく元就もそう思ってくれている筈だ。
だから、背中も無言も良いけれど、



(そろそろこっちを向いて)






知ってるよ、好きだから






+++++++

取り敢えず甘いのが書きたかっただけなんですが、前にも似たような話を書いたような気がする不思議(お前)。



title by 確かに恋だった

アビス ・ ルク逆行パロ
2009.02.11Wednesday
光に包まれて、その目を潰すような白さに同化していく。自分がルークという個ではなく、ただの音素に還っていくかのような感覚に、きつく目を閉じる。
こうなるだろうことは予測していたし、覚悟もしていたつもりだった。だが、いざその場に立たされれば、自身の中に溢れるのは"消えたくない"という想いだけだった。

いやだ、いやだ、消えたくない。
もういちど彼らに会いたい、誰より大切なあいつと一緒にいたいんだ。
許される願いではなく、それが無理であることも理解している。それでも戻りたいんだ。

その切なる願いだけを繰り返す胸の内。そればかりに気を取られていた所為か、身体の感覚が戻っていることに気付くのが遅れた。何処か、柔らかい場所に横たわっているかのような感触。
恐る恐る閉じていた目を開けば、視界に映るのは天井。視線を巡らせれば、そこは見覚えのある部屋だった。

「……ユリアシティ…の……ティアの、部屋?」

多少掠れはしたが、ちゃんと声が出た事実に少し安堵する。どうやら自分は"生きて"いるらしい。
そうと分かれば、まずは状況を確認しなければ、と飛び起きて――ぎくりと身を竦ませる。

さらりと流れた見覚えのある朱く長い髪。
随分と前に切り落とし、最後の瞬間も自分の髪は短かったはずだ。慌てて鏡に飛び付けば、そこには髪が伸びてはいるものの、見慣れた服を着た自分がいた。

「……まさか、もうあの日から何年も経ってるの、か?」

誰か、誰かこの状況を説明してくれ。
俺は、世界は、皆は、どうなったんだ!!

混乱の極地にいるルークの耳に、微かな音が届く。
聞こえた歌声に縋るように扉をくぐれば、セレニアの花の中で歌う少女の姿があった。
その記憶の中と変わらない姿に泣きそうになる。

「……っ…ティア!!」

叫ぶように名を呼べば、彼女の視線はこちらに向けられたが――それに何か突き放すようなものを感じて駆け出しかけた足を止めた。
そんな不審なルークを気にも止めないティアに違和感が沸き起こるが、それを上手く言葉にすることが出来ない。

「……今…どう、なってるんだ」

どうにか搾り出した声は震えている。だが叱咤や心配の言葉はなく、ただ淡々とティアは答えた。





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