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よろず短文置き場。 ジャンル・カプは、カテゴリ・タイトル等から推測して下さい(不親切)。
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2026.06.01Monday
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鋼 ・ ロイエド
2009.01.27Tuesday

大佐は大人で、自分は子供だ。


エドワードにとって、それは今まで何度となく思い知らされてきた事実だ。そして、上司と部下から恋人という関係に変わって以来、それが頻繁になっている気がするのだ。

例えば、視線を向けられる度に。見慣れない仕種を目にする度に。
そして。

その手が、自分に触れるのを躊躇う度に。


どうにか初めてのこの想いを認めて、彼の想いを受け入れて。
紆余曲折を経て、やっとそこに辿り着いたのだ。その場所に立って、ようやくロイと並べたと思った。対等になれたと思った。

だが、違ったのだ。
確かにエドワードとロイが互いに抱く感情は同質のものだった。それでも、全く同じではなかった。
相手の傍で笑い合えて、たまにじゃれるような触れ合いがあって。エドワードが望むものはそういったものだった。それで充分だと思えた。
しかしロイの抱いているものは違う。彼の操る焔のように、もっと深く激しいものだ。

その差がエドワードに触れることをロイに躊躇わせていることに、エドワード自身もいつしか気付いていた。
大人だからこそ異なる想いを、大人だからこそ押し止どめているのだと。

その確信は何故かエドワードの中に切なさや悲しみでなく、甘やかさをもって存在する。まるで、それこそが愛されている証かのように。
その差が、とても愛しいもののように感じられるのだ。



(だって、あんたがそこで待っているのは)






私の気持ちはついていけていないきっと今も






+++++++

話の最初と最後だけ浮かんだので無理矢理くっつけたらこんなんなりまし、た……ぎゃふん。
というか、何だか尻切れっぽい……ぎゃふん。



title by 確かに恋だった

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十二国 ・ 楽→陽?
2009.01.20Tuesday
「……私は楽俊に頼ってばかりだなぁ」


二人の会話の途切れ目に、ぽつりと陽子が呟く。
内容に反してその言葉には自嘲の響きがなかったので、楽俊は開きかけた口を噤む。こちらに背を向けているため陽子の表情を伺うことは出来ないが、その声音はどこか嬉しそうな響きを帯びていた。


「王になるまでもだけど、なってからも。何かある度、楽俊に励まされてばかりだ」


変わらず明るく告げられる言葉に、楽俊は苦笑するしかない。

陽子が登極して数年。
まだまだ慶は豊かとは言えないが、緑が増えた山野は確実に復興の道を歩んでいることを示している。朝に信頼出来る官吏も増え、彼女もこうやって多少ならば宮を空けることも出来るようになった。

しかし、そんな彼女を支える輪の中に、楽俊はまだいない。

彼は未だ雁国で学生の身だ。官吏として実務の面で陽子を助けることは出来ない。
励ますことしか出来ず、それだって慶と雁という物理的な距離の所為で満足に出来る訳ではない。
情報通な延麒のお陰でいくらかは知ることが出来ているが、楽俊に伝わっている以上に陽子は苦悩しているに違いなかった。


「……おいらが陽子にしてやれてることなんて、本当に大したことじゃねぇよ」


その言葉に陽子がゆっくりと振り返る。
少し驚いた顔。それは先程の言葉の内容の所為ではなく、常とは違う楽俊の雰囲気の所為だろうか。張り詰めたような空気が場に漂う。


「……もう少し、待っててくれねぇかな」


静かに、告げる。
何を、とは言わなかった。それはまだ楽俊にとって言葉に出来るようなものではなかった。

彼が待っていて欲しいと言うものが、陽子にははっきりとは分からない。それでも僅かな沈黙の後、陽子は頷く。
待っている、と。

優しく緩む楽俊の視線を受けて、陽子は微笑った。



(いつかのその日まで)






だからきみには言わないぼくの中の一番のことば






+++++++

まとまらなくて直し直ししていたら支離滅裂になりました(いつも通り)。



title by 確かに恋だった
BASARA ・ 学パロ佐幸
2008.12.12Friday

連絡事項を読み上げる担任の声を聞きながら、窓際の席の幸村はふと外に視線を向けた。そこによく見知った橙色を見つけ、一瞬硬直し。
次の瞬間、教室のドアに駆け寄ると、ばたん、というよりは、がしゃん、とガラスにヒビが入りそうな音を立てて開き、そのまま屋上へと駆け出した。
担任教師が何か幸村に叫んだようだが、止まる訳にはいかない。彼が、佐助が帰ってしまう。


佐助のクラスのホームルームはいつも短い。だから彼は、一緒に帰るときは幸村のクラスまで迎えに来てくれる。
ああ、だがそういえば、今日は駅前のスーパーがタイムセールだとかで先に帰ると登校するときに言っていたような気もする。
幸村は今日こそこの秘めてきた想いを佐助に告げようと朝から緊張し続けていたから、そのことをすっかり忘れていた。

幸村と佐助は従兄弟同士であり、現在揃って信玄の家に下宿させてもらっているので、わざわざ学校で告げる必要はない。だが、あまりに"家族"として慣れ親しんでしまった空間では、この想いが正しく伝わらないような気がしたのだ。恋愛ではなく親愛のものと誤解されてしまうのは、幸村にとって最も避けたい事態だった。だから、どうしても今告げなければならないのだ。


別に、何か意味があって今日を選んだ訳ではない。それでも決死の覚悟で今日告げると決めたのだ。その今日を逃してしまえば、いつ想いを告げる勇気が出るか分からない。

どうか、間に合ってくれ。

祈るように呟いて手を掛けた屋上のフェンスから見下ろしたグラウンドには、まだ校門へと向かう彼の姿があった。

高鳴る胸。上がる体温。
全てを伝えてるために、思いきり息を吸い込んで、そして。


「1-Bの真田幸村はァ!2-Cの猿飛佐助のことが大好きでござるゥゥゥ!!!」


思い切り叫ぶ。
考えていたのとは相当違う展開になってしまったが構わない。だって、想いは伝わったのだ。

段々と赤くなっていく佐助の顔を見ながら、幸村は満足そうに笑った。



(返事はもちろん、)






告白にルールなんてない






+++++++

下校する生徒多数の中、屋上からの告白劇。
佐助大好き幸村の視力は2.0です。



title by 確かに恋だった

復活 ・ 5927
2008.11.21Friday

走る、走る。
逃げなければならない。捕まる訳にはいかない。
もはや逃げるべき対象が追いかけてくる彼ではないことに気付いていたとしても。気付いてしまったからこそ止まれない。
逃げなければ、ならない。



元々運動が苦手な綱吉だ。その身体はすぐに限界を訴え始め、ふらついてぶつかった壁に寄り掛かるようにして人気のない廊下に座り込んだ。

まだ自分を追いかけてきているだろう獄寺の気配は窺えない。
足の早い獄寺のことだから、それも保って5分というところだろうか。それまでに何か言い訳を考えなければならない。どうにか彼を納得させられる理由を。


(好きです、十代目)


挨拶のように繰り返される言葉。
好きだと言いながらも頑なに自分の名を呼ぶことを拒む獄寺に、彼の言う"好き"と自分の抱える感情が本質的に違うものなのだと突き付けられているようだった。
その"好き"は、綱吉自身でなく"ボンゴレ十代目"に向けられた、恋愛感情ではなく親愛や尊敬のように感じてしまって。
そんなことはないと知っている筈なのに、自信のなさからつい口にしてしまった。


(そんな言葉、もう聞きたくないよ)


それを聞いて凍り付いた獄寺の表情を見て。笑顔が消えていく端正な顔を見て。
卑怯だと知りつつも、逃げ出してしまったのだ。
彼と、自分自身の感情から。


あぁ、だがそれももう終わりだ。逃げられない。
決着を、付けなければならない。

背後に感じた気配に、綱吉は死刑宣告を受けるような心持ちで振り返った。






願わくばそれが、愛でありますように






+++++++

本人達は深刻だけど、傍から見ればただの痴話喧嘩(お前)。



title by 確かに恋だった

鋼 ・ ロイエド
2008.10.24Friday

本気で嫌いだと思ったことなんて、唯の一度だってない。

顔は良いけど性格は悪くて、会えば人のコンプレックスを刺激するようなことしか言わない。仕事だって出来ない訳じゃないのにサボり魔で、ホークアイ中尉に迷惑かけてばかりだ。
器用で何でもさらりとこなすくせに、肝心なところは不器用。
優しいけど決して甘やかしはしなくて、いつでも一歩も二歩も前にいて。

腹が立ったことも、殴り飛ばしてやりたいと思ったことさえ何度もある。
それでも、エドワードはロイを本気で嫌いだと思ったことなどないのだ。


そんなロイが、エドワードのことを好きだと言う。
表情が極たまに見せる真剣なものだったことから、その言葉が揶揄や冗談の類でないことはすぐに知れた。

……何と、答えれば良かったのだろう。

恋愛経験の乏しいエドワードには分からない。分からないから、悔しさと気恥ずかしさと、そんな感情のままに口走ってしまった。

嫌いだ、と。


言った瞬間、しまったと思った。ロイは無理矢理自分の想いを押し通すような人間ではない。拒否すれば、引くだろう。
エドワードはロイの悲しそうな顔は見たくはなかったし、笑ってなかったことにされるのも嫌だった。
嫌いではないのだ。嫌いと言ってしまったが、嫌いではないのだ。

エドワードの言葉を聞いたロイの反応は、そのどちらでもなかった。
ただ、困らせて悪かったね、と。淋しそうな表情で笑っていた。


その表情を思い出すだけで、エドワードの胸は酷く痛む。あのときに何と返せば良かったのか、未だに答えは出ない。
それでも、彼をあんなに傷付けておいて、当たり前のように傷付いてみせる自分は勝手だと分かった。



(この一言を告げていたなら)






あなたが嫌いと言ってみたら自分まで傷ついた






+++++++

すれ違いのようなロイエド両片思い。



title by 確かに恋だった

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