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よろず短文置き場。 ジャンル・カプは、カテゴリ・タイトル等から推測して下さい(不親切)。
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2026.05.31Sunday
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BASARA ・ 長市
2008.10.19Sunday

寒い、だとか、冷たい、だとか感じた訳ではないけれど。
触れたときに感じた熱が失われてしまった気がして、市は振り払われたばかりの手をもう一度伸ばす。
再び振り払われることを恐れているかのように、ゆっくりと。

反射的な行動だったとはいえ、妻の手を払い落としてしまったことに罪悪感を感じていた長政は、気恥ずかしい思いを押し込めて思わず身を引こうとしてしまう己を叱咤する。
市を悲しませるよりは、と。


震える指。竦む身体。
ゆるゆると近付いていく、距離。

触れた己と異なる熱に、どちらからともなく指を絡ませた。



(この温もりがこんなにも愛しい)






喪失感に再び指を絡ませる






+++++++

長政様は平熱高そうだよねっていう(何)。



title by 確かに恋だった

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ネウロ ・ 笹←弥
2008.10.14Tuesday

「笹塚さん、好きです」


にっこりと、笹塚さんから見て可愛いかどうかは分からないけれど、私に出来る限りの笑顔で今日も告げる。そんな私を見た笹塚さんが、一瞬目を丸くしてから疲れたような溜め息を吐くのも、もう決まりごとのようなもの。そして困ったような声音で窘めるように、弥子ちゃん、と名前を呼んでくれる。
疲れさせたい訳でも困らせたい訳でもないけれど、これだけは譲れない。名前を呼んでもらえる、という私のささやかな幸せを失いたくないのだ。

……それに。


「弥子ちゃん…大人をあんまり揶揄わないように」
「何てこと言うんですか! 私は本気ですよ」


笹塚さんは、もう言うな、とか、ごめん、とは言わないから。
だから、この想いが受け入れてもらえなくても、私は笑って言葉を返せるのだ。またこの人に好きだと告げることが出来るのだ。


困るを通り越して呆れたような溜め息に、私の笑みは深くなる。
そう、貴方はまだ、私の想いに対して大人としての答えしか返していない。子供の憧れに対する常識的な対応しかしていない。

なら、まだ分からないでしょ?

いつか、貴方が私を子供ではなく女として見たとき、貴方が私を好きになってくれるかもしれない。だったら、私はまだまだ貴方を諦めることなんて出来ない。
だから、その日まで私は何度だって貴方に言うのだ。


「笹塚さん、好きです」



(もう少しだけ、この恋を頑張らせて)






叶わないのは承知の上、せめて少しだけ期待させて






+++++++

片思いですが失恋フラグではないです多分。



title by 確かに恋だった

BASARA ・ 親就
2008.10.08Wednesday

目の前でにこにこと笑み崩れている元親を見て、元就は眉間の皺を深める。
そして考える。


……この男は、こんな性格だっただろうか。


いや、そんな筈はないと即座に否定する。全く違うとまでは言わないが、ここまでではなかったはずだ。
初めて会ったのが戦場だったこともあるが、もっと精悍な顔つきで、戦を楽しむかのような獰猛な笑みを浮かべていて、もっと――

そこまで考えて元就は思考を打ち切る。このまま考えていたら、どうにも不都合というか不愉快な結論に達しそうだ。
そう、以前がどうだったかは置いておいて、元親が今のようになってしまったのはいつ頃からで、何が切っ掛けだっただろうか。
それこそ考えるまでもない。元就と恋仲と呼ばれる間柄になってからだ。

自分が元親を現状のように変えてしまったという事実に、元就は何とも表現し難い気持ちになり頭を抱えた。慌てて心配そうに駆け寄ってくる元親の姿に、頭痛が酷くなったような気さえしてくる。

あまりの事実に溜め息を吐く気にすらなれず、やり場のない感情の捌け口として、取り敢えず手近にあった銀髪頭を殴り飛ばした。


(結局、この男も自分も)






恋は人を狂わせると言うが、まさしくその通り






+++++++

アニキなチカに惚れたんだけど今のデレデレヘタレなチカも満更でもないナリ様。



title by 確かに恋だった

鋼 ・ ロイエド
2008.09.30Tuesday

いつから、平気になってしまったんだろう。


人の波間に見えた、あの男の姿。見えたのは一瞬だったけれど、見間違いではない。
そう確信出来る自身に対して、エドワードは暗い笑みを零した。
そう、見えたのはあの男だけではなかった。もう一人、あの男に寄り添うように歩いていた女性の姿。


――いつものことじゃないか。


自分に言い聞かせる。
そう、エドワードがロイの浮気現場ともいうべき場面を目撃するのは、これが初めてではないのだ。共にいる女性は一定ではないものの、自分の知らない人と自分の知らない内に自分の知らない顔で過ごしているのだ。

そのことを知った当初は、エドワードとて平静でいられなかった。仕事の一環だと弁明するロイに対して怒って詰めよりもしたし、一人で泣いたことだってあった。理解はしても、納得出来なかったのだ。
それは自身が子供である故だと思っていた。あの男を信じられない弱さの所為だと思っていた。だが、違った。嫌だと思ったのも、許せないと思ったのも、エドワードがロイを好きだからなのだ。

だからこそ、思う。
何故、いつから、平気になってしまったのかと。
そう、もうこの胸は痛まない。悲しみとも怒りともつかない衝動に苛まれることもない。多少自嘲が漏れてしまうこともあるが、それだけだ。もう、エドワードの心が揺さぶられることはない。

好きだからこそあった胸の痛み。それを失った自分。
それが示す意味に気付きたくなくて、ロイが消えていった方向と逆の道へ、思考を振り切るように足を踏み出した。





(気付いてしまった答えに目を背けて蓋をするんだ)






恋ごころと胸のいたみ 消えたのはどちら?






+++++++

何だろう…これ…。



title by 確かに恋だった

アビス ・ ガイルク
2008.09.27Saturday

ひとりになりたいのだと、知っている。
でも、本当は誰かにいて欲しいと思ってることも知っているんだ。


苦しまなきゃいけない、なんて。赦されちゃいけない、なんて。そんなのは、お前の勝手な思い込みだ。
誰もお前にそんなものを課してないし、責めてもいない。世界の為に命を懸けて頑張ってるお前に、そんなこと出来る訳ない。
だからお前は笑ってて良いんだ。望んでも良いんだ。

そう、言葉にして伝えられたら良いのに、出来ない。
ルークはそんな言葉を望んでいない。告げたところで困らせるだけだ。


だから、俺はルークの傍にいる。正しいのかは分からないけれど、泣くルークの傍にいる。
本当はひとりにしてやる方が優しさなのかもしれないし、気付かない振りをする方がルークの為なのかもしれない。
それでもそれをしないのは、俺のエゴだ。ルークをひとりで泣かせたくないんだ。ましてや、他の誰かのところでなんて。
ただ、こいつの笑顔だけを願ってるはずなのに。何で、こんなことを思ってしまうのか。

あぁ、そうだ。
こうして縋ってくる熱に救われているのは、俺の方なんだ。





(そしてどうか、一番にその笑顔をみせて)






一人にして欲しいと言う人を一人にしてあげられるほど、優しくはない






+++++++

前のと対になる感じで。
方向は真逆だけど似た思考の二人。



title by 確かに恋だった

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